山陰本線
山陰本線は、高校2年の秋、11月の学校祭とその代休日を利用して行きました。全国のSLは次々に消えていく、一方で、大学受験も迫ってくる、そんな焦燥感を感じながらの旅でした。
東京から新幹線で新大阪へ、さらに、急行「西海」で下関に向かい、山陰本線に入りました。早暁の駅構内、峠を登る汽車、コバルトブルーの海を堪能し、湯玉駅で帰路の列車を待ちました。その時、ホームで石けりをして遊んでいる子どもたちを見かけて心に浮かんだこと—鉄道からはSLが無くなってしまう、父親を見ていて会社の勤務は自分には向かない、とすれば、子どもたちに関る仕事は…と考えたことを思い出します。
受験については、当時、早稲田の学生による写真集『北辺の機関車たち』(大木さん・武田さん・堀越さん)が出版され、SLと風景のみでなく、そこに写っている人の姿に衝撃を受けました。また、早稲田の学生さんには、旅先で親切にされたこともあって、「早稲田というのは、何とすばらしい大学なのだ」と思いこんでしまった(!?)ことが、少なからず、私の進路選択に影響を与えていると思います。
この夏、東京ビックサイトで開かれた『北辺の機関車たち』のトークショーに出かけ、著者の3人と握手、サインをいただき、久々に気持ちは「少年時代」でした。
①山陰本線(黒井村・1973)
②山陽本線(下関・1973)
③山陰本線(黒井村・1973)
④山陰本線(黒井村・1973)
⑤山陰本線(特牛-滝部・1973)
⑥山陰本線(滝部-特牛・1973)
⑦山陰本線(特牛-滝部・1973)
⑧山陰本線(小串-湯玉・1973)
⑨SLを待つ間、眺めていた秋の海(湯玉・1973)
⑩山陰本線(小串-湯玉・1973)
⑪運命!?の湯玉駅(山陰本線・1973)